留学体験記2013

留学体験記2013 濱田 悠平【TAMU】

留学先:Texas A&M University

2013年12月から2014年1月までの一ヶ月半の期間、アメリカのTEXAS A&M大学に海外インターンシップに行かせていただきました。

・研修内容
Testing of RCIC Performance for Mark I BWRs under Prolonged Station Blackout Conditions という研究プロジェクトに参加しました。RCICとは、原子炉にある非常用の冷却設備であり、このプロジェクトでは実験、解析を通してRCIC作動時の挙動を明らかにし、RCICによって原子炉の安全性を保つためにはどうしていくべきかを検討していくプロジェクトであります。私は、関連した日本語の論文を読み、英語でまとめてプレゼンテーションを行うとともに、実験装置のセットアップの手伝いをしました。残念ながら私の滞在期間に限りがあったために実際に装置を動かして実験を行うことができませんでした。しかし、論文に関してのディスカッションをしたり、他の実験で使う装置を動かして見せてもらったりと、今の研究室で学んでいること以外に、知識、見聞を得ることができたと感じています。

・アメリカでの生活
私はこれまでに海外には旅行すら行ったことがなく、私の英語力でやっていけるのかという不安がありましたが、無事に元気に生活することができました。学校で学ぶだけではなく、学校が休みの時には観光もすることができました。私がアメリカに滞在した中でつらいと感じたのは食事です。ハンバーガーやステーキなど、アメリカらしい食べ物は初めはとてもおいしく感じましたが、しばらくするとやはり慣れ親しんだ日本の食事を食べたくなることが多くなりました。

・その他
日本語が通じない環境で一人で生活し学校に通って勉強したという経験を通して、インターンシップ参加以前よりも様々な面で自分に自信を持つことができるようになったと感じます。何事も、なんとかなる、なんとかしてみせるという自信を持つことができるようになりました。英語に関しては、英語力自体は劇的に改善されたということはないですが、英語を使ったコミュニケーションしかできない環境で生活したことで、自分は英語ができないといったような英語に対するアレルギーのようなものはなくなりました。多くの人は、頑張って伝えようとするとこちらの言おうとしていることを汲み取ってくれました。楽しいことも苦労することも多々ありましたが、アメリカで生活するというとても貴重な経験をすることができました。もし機会があるならば学生のうちに海外に行ってみることをおすすめします。

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Dr. Karen Vierow
Associate Professor and Graduate Coordinator
Department of Nuclear Engineering
Texas A&M University

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留学体験記2013 小林 明弘【CCNY】

インターンシップ先:City College of New York (ニューヨーク市立大学シティカレッジ)

期間:10月15日 ~ 12月15日, 2013年

●はじめに

アメリカでの2か月間のインターンシップを通じて学んだこと、経験したことなどを簡単に紹介させていただきます。インターンシップというと企業での就業体験を思い浮かべるかもしれませんが、私の場合は現地の大学のプロジェクトに加わって働いてきました。具体的には他学生と協力して実験を行う、といったものです。

当研究室では、海外インターンシップを通して積極的に海外経験を積むことを推奨しています。私も先輩方からの体験談を聞いて、昨年から強く興味を持っていました。海外というまったく異なる環境に飛び込むことに多少の不安はありましたが、このような貴重な機会は二度ないと思い、インターンシップに行くことを決めました。

●大学での研究と学んだこと

氷が水へと状態変化するとき、周囲から熱を吸収します。逆に、水が氷へと状態変化するときには、周囲に熱を放出します。物質の状態が固体や液体などに変わる(相変化する)際に、吸収あるいは放出される融解熱や凝固熱(潜熱)などを利用して、小さなスペースに大きな量の熱を貯蔵する方法を相変化蓄熱といい、冷暖房システムや保温機器への適用が期待されています。今回のインターンシップでは、相変化蓄熱材として利用が考えられている相変化ナノエマルジョンの熱伝達率を測定し、水のデータと比較検討するというテーマをいただきました。

はじめ、私が主体となり他2人の学生と協力してこの実験を進めてほしいとの話を聞いたときには、正直英語もまともに話せない私にとっては荷が重いのではないか…と思いました。しかし、一つの実験を自分が主導しながら行うことができたのは本当に良い経験になりました。実験機器の構築から、データの収集・分析、ときには発生した問題を解決するために試行錯誤するなど、目的を達成するための一連の流れを自らの手と頭を使って学ぶことができました。また実験を通じて必然的に他の学生とのコミュニケーションも生まれ、英語であっても相手の言っていることを聞こうとする姿勢や、片言ながらも自分の考えを表現することの重要さを知りました。

●現地での生活について

世界最大級の都市であり、様々な人種が入り乱れるニューヨークでは、いつもその雰囲気に圧倒されてばかりでした。観光地としても有名であり週末は外に出歩いていましたが、そこは常にエンターテインメントに溢れ、まったく飽きることもなくむしろ2か月では足りないくらいです。とにかく皆がバイタリティにあふれているように感じ、大きな刺激を受けました。短い期間ではありましたが、そのような雰囲気を肌で感じることができたのは生涯忘れることのできない経験になったと思います。連休には友人とともにワシントンDCに旅行に行き、世界的に大きな影響力を持つ政治の街も観光することができました。

●英語に関して

私の場合、これまで英語をコミュニケーションのツールとして使ったことがほとんど無いうえ、そもそもの英語力が低いこともあり苦労しました。最初は伝えたいことをうまく伝えられず、他学生に呆れられるようなこともありました。しかし、次第に慣れていくうちに意思疎通もスムーズになり、実験が捗るようになっていたと思います。学外では、日本語を勉強している外国人と交流するイベントに参加して英語と日本語を教えあったりしました。外国人と仲良くなるためのきっかけとして日本語を利用するのも一つの手段だと思います。

正直なところ2か月の間に英語が飛躍的に上達する、なんてことはありませんでしたが、英語を実用する力はついたと感じています。生活のなかでいろいろな言い回しを覚えるうちに「こんな時にはこう言うのか」というのが少しわかったように思います。以前、森先生から「英語は習うより慣れろ」と伺いましたが、その意味を身をもって知ることができました。また、英語圏で生活することで英語への勉強意欲が向上し、これは英語の勉強を継続するための大きな原動力にもなると思います。

●費用について

ニューヨーク、特にマンハッタンは物価が高いこともあり、加えて旅行や観光も満喫したので2か月でも結構な費用がかかってしまいました。しかし費用の中でも大きなウェイトを占める渡航費は大学に負担していただき、またインターンシップなので現地の大学での授業料がかかることもないので、留学するよりもかなり少ない費用で済ませることができていると思います。もちろん留学とインターンシップでは別物なので単純に比較することはできませんが、短期&低費用であることはインターンシップの大きな魅力だと考えます。

●最後に

今回のインターンシップで学んだものの中で、私が最も重要視したいのは「異文化理解」です。これまで一度も日本から出たことのなかった私は、外国人や英語でのコミュニケーションのような「未知のもの」に対するある種の恐怖感を抱いていました。しかしこの2か月間、多様な人種、文化の中に身を置くことによってそのような恐怖感は克服されたように思います。また、外国に対してこれまではメディアからのイメージでしか考えることができませんでしたが、インターンシップを通しある程度自身の経験に基づいて考えることができるようになりました。その結果、日本人や日本と比較をしながら異文化を見るようになり、ひいては日本人としての自分自身を見つめなおし、相手を客観的に捉えられるようになったと思います。

学生のうちに海外を経験し、視野を広げることはその後の進路を考える上でも大いに助けになるはずです。海外インターンシップに興味がある方はぜひ当研究室へお越しください。

最後に、お忙しいにも関わらず貴重な場を与えてくださった森治嗣教授および川路正裕教授に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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Dr. Masahiro Kawaji,
Professor, Grove School of Engineering, Department of Mechanical Engineering
The City College of New York – CUNY

留学体験記2013 竹谷 勇人【Purdue】

留学先:Purdue大学

昨年に行った海外インターンシップについて簡単に報告します。

原子力安全工学研究室では、2012年度から積極的な海外大学への学生の派遣を行っており、私も森教授からアメリカへのインターンシップの打診を研究室に配属した4月から受けておりました。私は海外に行き見たこともないもの新しいことに触れたい気持ちと自分の英語能力で2ヶ月の間いろいろな手続きや生活をやっていけるのだろうかという不安な気持ちを両方もっていました。正直なところ日本を出発する直前まで不安の気持ちの方が大きかったと思います。

私は米国インディアナ州ウェストラファイエットに所在するPurdue UniversityのThermal-hydraulics and Reactor Safety Laboratoryで2ヶ月間、日引俊詞教授にご指導していただきました。研修内容としましては、現在までに行われている蒸気インジェクタに関する研究論文を集めたレビュー論文を執筆しました。蒸気インジェクタは電力が必要なく極めてシンプルな構造をした静的機器であり、福島原子力発電所でおきた炉心溶融事故の影響で失われた原子力発電の安全性に対する信頼性を取り戻すために、原子力発電所の非常用炉心注水設備として適用することが考えられている装置です。

色々なことを学べたインターンシップでしたが、1日の時間の使い方でその日の充実度がまったく異なるものになることを学びました。2ヶ月間のうちにこなすべき目標を見据え、スケジュールを組み、ひとつひとつ仕事をこなすことで目標を達成しました。研究以外のことでは、礼儀、先の見据え方、身の振り方など様々なことを教えていただきました。これから先、社会人として様々な年代の方と接することが多くなります。その時に、その人に合わせた会話し有意義な時間を過ごすためには幅広い分野の知識を得ていることが必要であると学びました。そのために専門的知識だけではなく世界の歴史や日本の歴史、流行など様々なことに目を向けていくことや本を読むことなどが必要であると学びました。

研究以外の時間には、現地の人の家に訪問して料理をごちそうになったり、シカゴに旅行にいったり楽しい時間を過ごしました。

英語の能力は少なくても笑顔と真剣に伝える姿勢さえあれば現地の人とコミュニケーションもとれるし、買い物や旅行もできます。それ以外にも今までの人生ではなかなかできなかった経験ができると思います。不安な気持ちの方が大きいなか出発した私ですが、いざ行ってみれば楽しいことがたくさんあったし、たくさんの経験と先生のご指導のおかげで成長することができたのでインターンシップにいって本当に良かったと思っています。

ひとこと

原子力の安全システムについて興味があり、海外留学に興味のある人は原子力安全工学研究室にきてみると貴重な経験を得られると思うのでおすすめします。

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