留学体験記

留学体験記2016 森部貴裕 【City College of New York (CCNY)】

私は修士1年時,2か月半ほどの海外インターンシップを経験しました.派遣先は米国ニューヨークにあるCity College of New York (CCNY)で,熱流体を専門とされている川路正裕教授にお世話になりました.CCNYは州立大学であるCity University of New York (CUNY)のキャンパスの一つであり,マンハッタンのハーレム地区に位置しています.地下鉄駅から歩いて5分ほどの場所にあるためマンハッタンの中心街へのアクセスも良く,また南側にはオバマ前大統領を輩出したコロンビア大学もあるため,付近には学生の姿が多く見られました.

 

派遣先ではX線を用いた不透明細管内気液二相流の可視化実験に取り組みました.X線は物質毎にその吸収率が異なるため,その特徴を利用して物体内部を映像として捉えることが可能となります.有名なのは医療現場でのレントゲン写真,空港などでの荷物検査等が挙げられます.X線の吸収率は物質の種類のみでなく,線の入射方向に対する物質の厚さも関係しており,厚さが薄くなると,それだけ吸収率が減り,コントラストが低下してしまいます.そこで,流路幅が数mm程度の流路を用いて,内部を流れる気液二相流の鮮明な可視化に取り組み,その上でボイド率や気相流速の測定を行いました.現地では,北大では扱ったことの無いX線源やX線カメラ,3Dプリンタなどの機器を用いて,自ら実験系統を構築することからスタートしたため,大変ではありましたが,とても充実した研究生活を過ごすことができたと思います.

 

研究以外の面でも,インターン中は様々なことに触れる機会がありました.ニューヨーク,特にマンハッタンは世界随一の大都市であり,ワールドトレードセンターやエンパイアステートビルに代表される摩天楼,多種多様な観光スポットなど,2ヶ月半を過ごしても飽きることはありませんでした.また,人と人との距離が近く,スーパーの店員と誕生日が同じでハイタッチをして盛り上がるなど,日本ではまず有り得ないようなこともありました。しかし,良いところばかりではなく,交通マナーの悪さ,道路・線路上へのポイ捨てや浮浪者の多さなど,清潔さや治安,市民のマナーの面でも日本との差を強く感じました.

ニューヨークに到着してからの数週間は現地での生活に慣れることで精一杯でしたが,それからの期間はあっという間でした.そのように感じることができたのも今回のインターンシップが充実していたからこそだと思います.改めて,今回のインターンシップに関して支援していただいたすべての皆様に感謝いたします.

 

 

留学体験記2016 堤 亘平 【Texas A&M University】

期間:2016年10月4日~11月30日

○インターシップの内容
私は修士課程1年の秋から約2ヶ月間、アメリカ合衆国テキサス州のTexas A&M
Universityへ海外インターンシップとして派遣されました。派遣先では原子力発電所に用い
られる原子炉隔離時冷却系(RCIC)の性能評価実験を2人の学生と共に実施しました。実
験内容は蒸気発生器から空気または蒸気、サプレッションチェンバーから水を蒸気タービ
ンに送り、蒸気タービンを一定時間回し、空気または蒸気の圧力および温度を測定しまし
た。さらに、測定したデータから空気を用いた場合と蒸気を用いた場合の出力の比較、蒸
気タービンの効率算出を行いました。今回行った実験は本研究グループで行う初の実験で
あり、今後の指針となる基本的なデータを取得することができました。他にも配管内の流
れについて解析、週に1回行われるラボ・ミーティングでの発表を行っていました。
以上のような活動を行う中で、学生間でディスカッションを行う場面が頻繁に見られ、
自分の研究に他者を巻き込み、研究を早く正確に進めていくアメリカのスタイルに非常に
感銘を受けました。

 

○アメリカでの生活
私が滞在していたTexas A&M UniversityのあるCollege Stationは学生街であり、治安は
非常に良く、安心して生活できる場所でした。気候は1年を通して暑い日が多く、10月で
も気温が30℃を超えることは珍しくありませんでした。のんびりとした雰囲気であり、気
さくな方が多いため居心地の良い場所であるという印象を受けました。
生活面については、現地の学生とルームシェア、現地の学生との交流、アメフト観戦、
ニューヨークへの旅行など、充実した日々を過ごすことができました。派遣先でお世話に
なりましたDr. Kirklandにはご自宅へお招きいただいたこともありました。文化などの大き
な差異は特に感じませんでしたが、日常会話が英語という環境には当初苦労しました。し
かし、流暢ではない英語でも相手は真剣に聞いてくれるため、英語での会話を恐れず、積
極的に交流することが大切であると実感しました。

 

○最後に
海外インターンシップは費用こそかかりますが、積極的に日々を過ごすことで他では得
難いものが手に入るかと思います。改めて2ヶ月間という短い期間ではありましたが、こ
の度の海外インターンシップをご支援いただきました全ての皆様へ感謝申し上げます。

 

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